Enthoughtの製品とサービスを通じてTELのイノベーションを活性化、日本におけるEnthoughtの事業拡大
2023年1月10日、テキサス州オースティン-科学分野のデジタル変革を推進するEnthought は本日、日本のエレクトロニクス・半導体企業、東京エレクトロン(TEL)と5年契約を締結したことを発表いたします。今回の契約を通じて、TELのデジタル変革(DX)イニシアティブを加速するサービスとソフトウェアを提供します。また、Enthoughtは、TEL Venture Capital社より株式投資を受けたこともお知らせいたします。Enthoughtは、2018年からTELと契約を結び、デジタル変革戦略を成功に導く上で必要なソフトウェア、サービス、同社チームのスキルアップを統合した一体型ソリューションを提供してきました。今回の新たな契約により、このイニシアティブを引き続き成功に導くとともに、その範囲を拡大します。
TELのバイスプレジデントである松山科子博士は、次のように述べています。「半導体産業は成長と発展を続けています。そのような中でチップの開発スピードを加速させ、生産性を高めてグローバル需要に応えるためには、デジタル変革の強固なインフラ整備が欠かせません。Enthoughtとパートナーシップを組んだこの4年間、Enthoughtのチームが要となって当社チームにツールとデジタル能力がもたらされ、業務効率の改善、顧客サービスの向上、新たな機会から価値を創出するイノベーションの促進がこれまでにないスピードで実現しました。Enthoughtとの今回の新たな契約で、当社のDX能力がさらに拡大することを期待しています。」
デジタル変革戦略を完全に実現可能なものにするためには、反復的で広範な根本からの変化が必要です。テクノロジーと科学分野の深い専門知識を組み合わせたEnthought独自のアプローチは、半導体産業の各種部門にわたるディスカバリーの迅速化と継続的なイノベーションを実現するものです。
Enthoughtのプレジデントであるウィリアム・コーワンは次のように話します。「この数年EnthoughtはTEL社と実りある関係を築いてきました。この分野におけるEnthoughtの専門知識、そして人・プロセス・技術を統合したアプローチを同社のチームと今後も分かち合えることを大変嬉しく思います。今回の契約は、TEL社にとってデジタル変革が今もこれからも持続的な競争優位性の原動力であることの証しです。」
TEL Venture Capital社長の圓城寺啓一氏は次のように付け加えます。「TELは半導体装置メーカーの世界大手として絶えずイノベーションを追い求め、先進のテクノロジーと信頼のサービス・サポートを通じて夢のある社会に貢献するというミッションを支えています。当社がEnthoughtに投資を行った背景には、同社との関係によって得られた成功と、TELが期待される半導体産業の最先端を担うため、同社が支え続けてくれるという確信があります。」
Enthoughtはいかに科学系組織のデジタル変革戦略を後押ししているのか、詳しくはenthought.com/digital-transformationをご覧ください。
Enthoughtについて
Enthoughtは、科学分野のデジタルトランスフォーメーションを推進しています。Enthoughtの技術と深い科学的専門知識は、迅速な発見と継続的な革新を可能にしています。また、デジタルを駆使できる従業員を育成して分析可能な科学データを利用可能にすることで、従業員が科学とビジネスにおける価値創出の促進者になるようにしています。Enthoughtは、電子、半導体、材料設計、製造、製薬、バイオテクノロジー、エネルギー、消費財の各市場の組織を変革することを専門としています。Enthoughtは、テキサス州オースティンに本社を置き、テキサス州ヒューストン、英国ケンブリッジ、スイスのチューリッヒ、日本の東京にもオフィスを構えています。詳細情報については、www.enthought.comをご覧ください。また、リンクトインとツイッターで、当社をフォローしてください。
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PAN Communications
Lauren Force +1 (617) 502-4366
Enthought@pancomm.com
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